01主な機能
- クリップボード履歴 — テキスト・画像・ファイルのコピーを自動で記録
- インクリメンタル検索 — 入力するたびに履歴を絞り込み
- ピン留め — 大事な項目を先頭に固定(履歴の押し出し対象外)
- 定型文・画像テンプレート — よく使う文章や画像をメニューから貼り付け
- プレースホルダー — 定型文に日付・時刻・クリップボード内容を埋め込み
- キーボードだけで完結する操作
- 暗号化保存 — 履歴は DPAPI でユーザー単位に暗号化して保存
- パスワードマネージャー対応 — 監視除外フォーマットを尊重し、パスワード等を履歴に残さない
02基本的な使い方
ClipSpider.exeを起動すると、タスクトレイに常駐します(ウィンドウは表示されません)- 普段どおりコピー(Ctrl+C)すると、自動で履歴に記録されます
- 貼り付けたい場所にカーソルを置き、Alt+C(既定)で履歴ウィンドウを表示
- 項目を選んで Enter またはクリック → ウィンドウが閉じ、自動で貼り付けられます
履歴ウィンドウはマウスカーソル位置に表示され、フォーカスを失うと自動で閉じます。
03ホットキー(グローバル)
| キー | 動作 |
|---|---|
| Alt+C | 履歴ウィンドウを表示(既定・変更可) |
| Ctrl+Alt+Q | ClipSpider を終了(既定・変更可) |
どちらも設定画面で変更できます。
04履歴ウィンドウの操作
キーボード
| キー | 動作 |
|---|---|
| 文字入力 | 履歴をインクリメンタル検索(絞り込み) |
| ↑ / ↓ | 項目を選択 |
| Enter | 選択項目を貼り付け |
| Shift+Enter | クリップボードにコピーのみ(貼り付けない) |
| Ctrl+1〜9 | 表示中の 1〜9 番目を即貼り付け |
| Ctrl+P | 選択項目のピン留め / 解除 |
| Ctrl+Del | 選択項目を削除 |
| Esc | ウィンドウを閉じる |
ウィンドウ表示直後は検索ボックスにフォーカスがあるので、「開く → 打って絞り込む → Enter」の流れがそのまま使えます。
マウス
| 操作 | 動作 |
|---|---|
| 左クリック | その項目を貼り付け |
| 左端のアイコン列をクリック(画像項目) | 画像をプレビュー表示(クリックまたは任意キーで閉じる) |
| 右クリック | コンテキストメニューを表示 |
| マウスホバー | テキスト全文をポップアップ表示 |
右クリックメニュー
- 貼り付け / コピーのみ(貼り付けない)
- パスをテキストとして貼り付け — ファイル項目のみ表示
- ピン留め / ピン留めを解除
- この項目を削除
- ⏰ TimeStamp — 現在日時(
yyyy/mm/dd hh:nn)を貼り付け - 📝 定型文 — 設定した定型文を貼り付け
- 🎨 画像テンプレート — 設定した画像を貼り付け
- 履歴をすべてクリア(確認あり・ピン留めも削除されます)
- 設定... / 終了
05履歴に記録されるもの
| 種類 | アイコン | 動作 |
|---|---|---|
| テキスト | (なし) | そのまま記録。貼り付けはプレーンテキスト |
| 画像 | 🖼 | PNG で保存しサムネイル表示。同一画像は重複保存しない |
| ファイル | 📁 | エクスプローラーでコピーしたファイル。貼り付けるとファイルコピー、テキスト欄に貼るとパスが文字列で入る |
| ピン留め | 📌 | 種類を問わず先頭に固定 |
- 同じ内容を再度コピーすると、新規追加ではなく先頭へ移動します
- 最大件数(既定 30 件)を超えると、ピン留め以外の古い項目から消えます
06タスクトレイ
| 操作 | 動作 |
|---|---|
| 左クリック | 履歴ウィンドウを表示 |
| 右クリック | メニュー(履歴を表示 / 設定... / 終了) |
07設定画面
トレイ右クリック → 設定...(または履歴の右クリックメニュー)で開きます。
一般
| 項目 | 内容 | 既定値 |
|---|---|---|
| 履歴の最大件数 | 1〜500 | 30 |
| ウィンドウ幅 (px) | 100〜2000 | 240 |
| 行の高さ (px) | 10〜200 | 25 |
ホットキー
「履歴を表示」「アプリを終了」の2つを任意のキーに変更できます。他のアプリと衝突するキーは避けてください。
定型文
名前と内容のペアで登録します。内容の改行は \n で指定します。
プレースホルダー — 内容に書いておくと貼り付け時に展開されます:
| 記述 | 展開結果 |
|---|---|
{date} | 2026/07/12 |
{time} | 15:30 |
{datetime} | 2026/07/12 15:30 |
{clipboard} | 現在のクリップボードのテキスト |
{now:書式} | 任意書式。例 {now:yyyy-mm-dd} → 2026-07-12 |
{now:} の書式は Delphi の FormatDateTime 書式(yyyy 年 / mm 月 / dd 日 / hh 時 / nn 分 / ss 秒 など)です。
記述例:
お世話になっております。{date}の件、
{clipboard}
について確認いたしました。
画像テンプレート
名前と画像ファイルのフルパスのペアで登録します。PNG のほか、一般的な画像形式(JPEG 等)に対応しています。
08セキュリティ
履歴の暗号化
履歴は Windows の DPAPI でユーザーアカウント単位に暗号化して保存されます。ファイルを他の PC や他のユーザーにコピーしても復号できません。
このため履歴ファイルのバックアップ・移行はできません(仕様)。設定ファイル(INI)は平文なので移行可能です。
パスワードマネージャーとの連携
以下の監視除外フォーマットを尊重し、該当するコピーは履歴に記録しません(貼り付け自体は通常どおり可能です):
ExcludeClipboardContentFromMonitorProcessing(Microsoft 標準)Clipboard Viewer Ignore(KeePass 等が使用)CanIncludeInClipboardHistory(値が 0 のとき除外)
KeePass・1Password・Bitwarden など主要なパスワードマネージャーからのコピーは自動的に除外されます。
注意: この仕組みはコピー元アプリが目印を付けることが前提です。目印を付けないアプリからコピーした機密情報は履歴に残ります。誤って残った場合は Ctrl+Del で個別削除するか、「履歴をすべてクリア」してください。
09ファイル構成
実行ファイルと同じ場所に ClipSpider フォルダを作成し、その中にデータを保存します。
ClipSpider.exe
ClipSpider\
├─ ClipSpiderData.ini 設定ファイル(平文・移行可)
├─ ClipSpiderData.dat 履歴(DPAPI 暗号化・移行不可)
├─ Images\ コピーした画像の本体 (PNG)
├─ ResizeImages\ サムネイル (BMP)
└─ Log\ ログ(yyyymmdd_ClipSpider.log)
- 多重起動はできません(起動済みの場合はエラーメッセージを表示して終了します)
10制限事項・既知の仕様
- 貼り付けは Ctrl+V のキー送信で行うため、管理者権限で動作しているアプリには貼り付けられないことがあります(その場合は Shift+Enter でコピーだけ行い、手動で Ctrl+V してください)
- テキストは常にプレーンテキストとして記録・貼り付けされます(書式情報は保持しません)
- リモートデスクトップ経由のコピーは記録されますが、コピー元アプリの区別はできません
- ホットキーが他アプリと衝突している場合、履歴ウィンドウが開きません。ログにエラーが記録されるので、設定画面で別のキーに変更してください。
